認知症治療このページを印刷する - 認知症治療

認知症病棟(北1階病棟)

 認知症に伴って現れる、精神症状(妄想・幻覚・興奮など)や行動障害(徘徊・暴力・介護抵抗・睡眠障害など)のために、自宅や施設での生活が困難な方に対して、専門的な治療やケアを行うことで、情緒的に安定した生活が送れるよう、日常生活の回復を支援しています。

<病棟の特徴>

入院生活の中で、その人らしさを知り、もてる力を最大限に活かしたケアを実践しています。

●ユマニチュードの実践

ユマニチュードとは、「人間らしさを取り戻す」ことを意味するフランス語で、フランス発祥の認知症のケア技法になります。「知覚」「感情」「言葉」による、包括的コミュニケーションに基づいたケアの技法になります。
ユマニチュードには、基本となる4つの柱があります。


(1)見る

(2)話す

(3)触れる

(4)立つ、歩く

●多職種チーム医療の実践

医師・看護師・心理療法士・精神保健福祉士・作業療法士・薬剤師など各職種が連携しながら、それぞれの専門性を活かした関わりを行い、患者様への治療に取り組んでいます。

<病棟環境>


ホール
窓が大きく、明るくて開放的。
食事や作業療法などを行っています。

ステーション
オープンカウンターで
すぐに相談ができます。

廊下
自由に歩けるように、
回廊型になっています。

朝の会
毎朝、患者様・スタッフが集まり、
今日の予定などを確認しています。

昼の会
土・日・祝日には、
リハビリ体操などを行います。

誕生日会
毎月1回、誕生日会で歌を歌ったり、
コーヒーを飲んだりしています。

また、ゆったりとした時間の中にも「時間」を意識していただけるよう、「作業療法」を提供しています。

<作業療法>

平日毎日、同じ時間・場所に行くことで、生活リズムが安定し、こころと身体の機能の維持・改善を図ります。コーラスや創作活動、体操など、ほかの患者さまとも交流しながら、みなさまがほっとできるひと時をもつことができるように努めています。


エクササイズ・健康体操
身体機能の維持・改善を図り
安全にできる運動を行っています。

コグニサイズ
体と頭を一緒に動かすことで
認知機能の低下を防ぎます。

回想法
懐かしの道具や思い出話等を通して
情緒の安定を図ります。